コンフォートゾーンが挑戦を拒んでいる！？

「コンフォートゾーン」という言葉をご存知でしょうか。コンフォートゾーンとは、「居心地の良い状態」のことです。 人には皆、それぞれにコンフォートゾーンがあります。 例えば、朝食はご飯にするかパンにするか、どんな服を着ていくか、何で行くか等、人は毎日無数の選択をしています。毎朝、何を食べるかを真剣に考えて決めている人は少ないと思います。なんとなくご飯にしたり、なんとなくパンにしたりと、選ぶという感覚がないですよね。でも、実際には選んでいます。どうして選べると思いますか？答えは簡単です。いつもと同じだからです。詳しく解説すると、過去にパンやご飯を選んだ経験があるから感覚的に選ぶことができているのです。いかがですか？気づけば毎日、同じ選択をしているというような経験があるのではないでしょうか。どうしてか、それがその人のコンフォートゾーン、居心地の良い状態だからです。習慣と理解していただいても大丈夫です。大事なことは、人間にはコンフォートゾーンを維持する力があるということです。維持するために、同じ選択をさせようと、ある機能が働くのです。下記で解説いたします。

先程、人間にはコンフォートゾーンを維持する機能があるとお伝えしました。詳しく解説すると、人間には「ホメオスタシス」という機能が備わっています。ホメオスタシスとは、現状を維持する機能のことです。コンフォートゾーンを維持する、すなわち、ホメオスタシスが維持させようとするのです。 例えば、ダイエットをしようとしたときに、３日間はできても、その後、続かない。こんな経験ありませんか？ これは、その人の意思が弱いとかではなく、人間そのものに維持しようとする機能があるのです。 ダイエットをしていない状態が今までのコンフォートゾーンであったため、ダイエットをすることでコンフォートゾーンから外れた状態になった。その時に、ホメオスタシスが元のコンフォートゾーンに戻そうとした結果、継続できない。ということが起きるのです。 逆に、「ダイエットが成功し、理想の体になっている状態」をコンフォートゾーンにできたら、どうなると思いますか？想像するだけでワクワクしませんか？

解決方法は、理想の状態を明確にイメージすることです。どうして行うのかというと、コンフォートゾーンを移す作業をするためです。現状のコンフォートゾーンではなく、理想の状態にコンフォートゾーンを移すのです。そのためのイメージです。イメージが明確であればあるほど良いです。現状を維持する力は、コンフォートゾーンを維持するために働く力なので、理想の状態にコンフォートゾーンを移すことができれば、理想を実現させる力へと変化するのです。これを意図的に行うのがコーチングです。コーチングは傾聴のイメージがあるかもしれませんが、目標や理想のイメージを明確にするための手段の１つとして、傾聴というスキルを用いているのです。まずは、しっかりとイメージすることから始めましょう！

東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手が記者会見でこんな事を述べていました。 「自分の中で１つ後悔しているのは、５０号打ったあたりに、あと５本くらい打てればいいかなと目標を立ててしまったので、 もっと自分に期待して６０号、６１号を目標にしていれば、また違う結果がうまれたと思う。」 この言葉が、いかに目標設定が大切かを物語っています。 どこを目標にするかで結果が変わります。 よく、高すぎる目標は現実味がないからだめだと言われますが、大仏コーチングは現実味がないくらいでいいと思っています。 難しい話になりますが、 先程、コンフォートゾーンとホメオスタシスのお話をしました。 人間には現状を維持する機能がありますが、その力は現状と理想がかけ離れているほど強くなります。 今の自分では達成できないような目標を設定し、そこをコンフォートゾーンにすることで、目標を達成させようとする力が強くなるのです。 逆に、高い目標を立ててもコンフォートゾーンが現状のままだと、現状にとどめる力が強くなるので注意が必要です。 コンフォートゾーンを理想に移すことで効果が発揮されます。

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