Blog ブログ

退職代行を使われない職場のつくり方

こんにちは!大仏コーチングです。

最近、こんな話を耳にする機会が増えていませんか?

「新卒2年目のAさん、退職代行で辞めたらしいよ」

「上司にも何も言わず、突然退職通知が届いた」

「何か不満があったのか、何も相談してこなかった」

退職代行サービスの利用は、今や若手社員だけに限らず、30代・40代のミドル世代にも広がっています。一見、個人の自由なキャリア選択のようにも見えますが、その裏には「対話の断絶」とも言える深刻なコミュニケーション不全が隠れているケースも少なくありません。

このブログでは、「なぜ人は退職代行を選ぶのか?」「どうすれば、そんな社員がいない職場をつくれるのか?」という問いに対し、コーチングの視点からアプローチする方法を解説していきます。

なぜ、退職代行なのか?

そもそも退職は、労働者に認められた当然の権利です。より良い環境を求めてキャリアチェンジすること自体は、自然なことと言えるでしょう。しかし、問題は「退職の意思を、直接伝えずに代行してしまう」という選択です。その背景には、次のような本音が隠れていることが多いのです。

「上司に辞めたいと伝えたら否定されたり怒られるかもしれない」
「過去に相談してもまともに取り合ってもらえなかった」
「本音を話しても無駄だと思っている」

つまり、社員は退職を“決めた”のではなく、“対話をあきらめた”結果として、退職代行を選んでいるのです。このような「対話の断絶」が生まれる前に、社員の声を拾い上げる土壌が必要です。そのカギとなるのがコーチングの視点です。

コーチングとは何か?そして、なぜ今の組織に必要なのか

コーチングとは、一言でいえば「相手の中にある答えや意欲を引き出す関わり方」です。

コーチはアドバイスや指示をするのではなく、問いかけや傾聴を通じて、相手が自分自身と向き合い、自らの意志で前に進むことをサポートします。この考え方を職場に取り入れることで、

・社員が安心して本音を話せる
・自分の可能性や希望に気づける
・早期離職や不満が対話の中で解消される

といった効果が生まれます。社員が辞めるのは「会社が悪いから」ではなく、「相談できる空気がないから」「気づかれないまま限界に達するから」というケースも多いのです。

社員が辞めない組織づくりに必要な「3つのコーチング的アプローチ」

ここからは、コーチングの考え方を活かした具体的な組織づくりのアプローチを紹介します。

1.「聴く」文化をつくる

コーチングの基本は「傾聴」です。
上司や経営者が「聴く姿勢」を持つことで、社員は「ここでなら話しても大丈夫」と感じられるようになります。

ポイントは、
・話を遮らず、最後まで聴く
・否定や評価をせずに受け止める
・話を聴く時間を業務の一部として意識的に確保する

「忙しいから話せない」ではなく、「忙しいからこそ話す時間が必要」なのです。

2.「どうしたいか」を一緒に考える

コーチングは「問題解決」ではなく「未来創造」のための対話です。
「なぜ辞めたいの?」ではなく、「あなたはどんな働き方をしたいの?」という問いを通じて、社員自身が理想の未来に目を向けられるようになります。

例えば、

「どんな仕事にやりがいを感じる?」
「あなたの強みって、どんな場面で発揮されると思う?」
「半年後、どんな状態だったら嬉しい?」

「辞めたい気持ち」の奥には、「もっとこうしたい」が必ずあります。それを一緒に見つけることが、離職防止の第一歩です。

3. 定期的な「対話の場」を仕組み化する

社員が限界を迎える前に本音を話せる環境をつくるには、定期的な1on1や面談の仕組みが欠かせません。

しかし、「形式的な面談」はむしろ逆効果です。コーチング的な関わりを意識した対話が必要です。

効果的な1on1のコツは、

・上司2割、部下8割の発言割合を意識する
・「何かある?」ではなく「最近どう?」とゆるやかに切り出す
・話の内容だけでなく、表情や沈黙にも耳を傾ける

重要なのは、「話すこと」より「聴くこと」に価値があるという意識です。

「辞めたい」=悪ではない。だからこそ、対話を

ここで強調したいのは、「退職したい」と考えること自体を否定しない、という姿勢です。
退職は、自分の人生をよりよくするための正当な選択のひとつ。問題なのは、「その想いを誰にも話せない環境」や、「話してもどうせ聞いてもらえない」というあきらめです。

社員が「辞めたい」と感じたとき、すぐに上司に相談できる関係性や、気軽に自分の未来を語れる場があれば、たとえ退職するにしても“代行”ではなく、“信頼関係の中で前向きな卒業”として送り出せるはずです。

コーチングがつくる、辞めたくない職場の土台

社員が「ここで働きたい」と思う職場には、以下のような共通点があります。

・上司が話を聴いてくれる
・自分の意見や想いに関心を持ってくれる
・自分のキャリアや成長を一緒に考えてくれる

これらを実現するための関わり方が、まさにコーチングなのです。

まとめ:社員の本音が届く組織こそ、最強のチームになる

退職代行の利用は、個人の問題ではありません。それは、組織と社員とのコミュニケーションの“歪み”が表面化した結果です。裏を返せば、その歪みを修正できれば、「辞める必要のない職場」「辞めるとしても感謝と信頼で送り出せる職場」がつくれるということです。会社を辞めたくて仕方ない人に、「辞めないで」と言っても響きません。でも、その人が「ここでならもっと頑張れそう」と思える対話があれば、関係は変わります。コーチングは、その対話を可能にする「関係性の土台」です。あなたの職場にも、ぜひコーチングの風を吹かせてみませんか?それは、社員の「辞めたい」を「ここで働きたい」に変える、小さくて大きな一歩になるはずです。

大仏コーチングからのお知らせ

最後まで読んでいただきありがとうございます。
このブログが皆さんのお力に少しでもなることができたなら幸いです。


最後にお知らせがあります!

大仏コーチングでは、中学生向け・個人向け・法人向けコーチングがございます。

中学生向けコーチングの場合、

中学生は無料でやらせていただいております。
こんな人におすすめです。
・周りとの違いを感じて自信を持てない中学生
・中学生を子に持つ親御さん
・中学校の先生

コーチング無料体験セッションを随時、募集しておりますので、
ご興味のある方はお問い合わせフォームよりご連絡ください!

所要時間は60分(前後する可能性あり)
オンラインで実施いたします。

また、プランの1つである「なんでも相談室」では、
・中学生のお悩み相談
・親御様の子育て相談
・先生のお悩み相談
などを月額制で何度でも相談ができるようになっております。気軽にご相談ください。

大仏コーチングの由来は「すべてを受け止める」です。なんでもお話しください。
定員に達した場合、募集を終了いたしますので、お早めにご応募ください。


法人向けコーチングの場合、

人事コンサルタントとして、人材育成のサポートをさせていただきます。
経営者様のコーチングだけでなく、社員の方の目標達成やモチベーション維持なども、コーチングを用いてサポートさせていただきます。

こんな悩みありませんか?
・「社員のモチベーションを上げたい」
・「人材育成に力を入れたい」
・「社員が普段、どんな思いで仕事をしているのか気になる」
・「社内の人間関係の改善をしてほしい」
・「人材育成にコーチングを活用したい」

といった、お悩みを大仏コーチングが解決させていただきます!
ご興味のある法人様はお問い合わせフォームよりご連絡ください。

ご利用の流れ

お問い合わせフォーム